蝶々の羽根

むねがいたい

むかしのことをおもって、むねがいたい

だいすきだったそのひとをおもいだしてむねがいたい

はるやてふてふがわたしときみのあいだをいききしていた

けれどもはなはさかずにおわった

わたしとはべつのところでみつをほおばって

それはそれはしあわせそうだった

きみがしあわせならいいやとおもっていた


むかしのことをおもいだして

ひとり、むねがいたい